壮絶な足摺の景色

四国遍路で出会った景色の圧巻は足摺でした。

今回は高知県須崎市から愛媛県松山市まで。
札所でいうと37番岩本寺から51番石手寺。

前半は雨の多い天気でした。
スタートして4日目
足摺岬にある38番金剛福寺を目指しました。
民宿を出るとすぐに激しい雨に見舞われました。
午前中は強い雨が一向に止みません。

いわゆる遍路道の途中にあった休憩所で遅めの昼食。
昼食を済ませて歩き出してじきに一般道に出ました。

一般道に出るとすぐに海が見えました。
足摺の東海岸です。
そこにあったのは今まで見たこともない海の姿でした。


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強い波に洗われて海全体が泡立っています。
空が黒く垂れ下がっていました。
高波は次から次と海岸に押し寄せてきます。

この日は台風が関東方面へ進んでいたときでした。
この高波はその余波だったのでしょう。

しばし呆然として海を眺めていました。
しかし先へ進まなければならない旅でした。
左手に海を見ながら歩いて行きました。

しばらくしてどうしても海岸に下りたいという衝動に駆られました。
この波を目線の高さで見たい!!。

道路は切り立った海岸から10m以上も上を通っています。
ガードレールも付いていますから海岸に下りるのはたやすくはありません。
それでもどこかに下り口はないかと探しているとロープの付いた下り口が見つかりました。

片手に杖を持ち、もう一方の手でロープを伝いながら恐る恐る下りていきました。
足元は石と草と土の崖。
さすがに波が押し寄せる水際までは怖くて行けません。

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下に降りて見る高波は迫力満点を通り越して恐怖を感じました。
波の上に霧状の飛沫のような物が見えます。
そして時々一段と大きな波がやってきます。
足元までは届かないと分かっていても思わず4~5歩後ずさりをしました。

ああ、ここで波にさらわれても誰にも気づかれないなーー。


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少し向こうを見ると 一つの波が岸に寄せていく その後に白い筋を描いています。
その筋の端に次の波が現れます。
ため息の出るような光景でした。
ウェディングドレスの裾をすうーと引きずるような。

恐怖心に首のあたりまでつかりながらも手元に小さなデジカメしかないことを
呪いました。

こんな景色はおそらく二度と見る事は出来ないだろうと思いつつ。

小一時間そのあたりをうろうろしながら、後ろ髪を引かれる思いで38番札所を目指して
再び歩き出しました。


翌日は晴天
穏やかな足摺の西海岸を見ながら歩いておりました。

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この記事へのコメント

2008年07月21日 18:21
今晩は~
台風の余波でしたか!?
白く泡立った波が…怖いようですね!
でも、こんな海を目にしたら…怖いの半分見たいです!
波に浚われる事無くご無事に戻られて。。良かったですね^^
最後の写真…ホントに仰る通りですね~♪”
ダメダ爺
2008年07月23日 10:14
satsukiさん
後日、あそこでしっかり写真を撮っとけば良かったかなと思ったりして。
ですがそうするとあの日の宿を確保するのが難しくなるし。
自分の記憶にしっかり留めて置くしかないですね。

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